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【会津若松市】これからの季節凍害に要注意!
2025.11.04
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外壁塗装
雨漏り
会津若松市・喜多方市のみなさん、こんにちは!
外壁塗装・屋根リフォーム専門店のプロタイムズ会津若松店です!
今回は「住宅における凍害」について書いていきます。
■ 凍害とは?
凍害とは、建材内部に染み込んだ水分が凍結と融解を繰り返すことで、材料が膨張・収縮を起こし、ひび割れや剥離などの損傷を引き起こす現象です。特に冬季の寒冷地では、昼夜の温度差や降雪・降雨の影響で凍害が起きやすくなります。
例えば、外壁やモルタル、コンクリートの小さな隙間に水が入り込み、気温が氷点下になると凍結して体積が約9%膨張します。この膨張が繰り返されることで、材料内部に圧力がかかり、徐々に剥がれや崩れが進行していくのです。
■ 凍害が発生しやすい箇所
凍害は建物のどこにでも発生するわけではありません。特に以下のような部分で多く見られます。
- 北側や日陰など、乾きにくく湿気がこもる外壁
- 雨水のかかりやすいモルタル仕上げ部分
- コンクリートの基礎や階段、塀などの外構部
- 屋根の軒先やベランダの床面
これらの箇所は、気温の変化を受けやすく、かつ水分が溜まりやすいため、凍害のリスクが高くなります。
■ 凍害の主な症状
凍害が進行すると、次のような劣化症状が見られます。
- 外壁の塗膜の膨れ・剥がれ
- モルタルやコンクリートのひび割れ(クラック)
- 表面の白華(エフロレッセンス)
- 外壁材やタイルの剥落
- 触ると粉がつくチョーキング現象の進行
初期の段階では小さなひびや変色のみですが、放置すると内部まで損傷が進み、外壁材の張り替えや基礎の補修が必要になるケースもあります。
■ 凍害の原因
凍害の原因は主に「水分の侵入」と「凍結の繰り返し」です。具体的には次のような要因が関係しています。
- 外壁の劣化による防水性の低下
塗膜やシーリングが劣化すると、雨水が建材内部に浸透しやすくなります。 - 施工時の不備
モルタルやコンクリートの水分調整不足、乾燥不足などによって、吸水率が高い状態で仕上げられると凍害リスクが上がります。 - 通気・排水の不良
湿気や結露がこもりやすい構造だと、常に水分が存在し、凍結サイクルが起こりやすくなります。 - 寒冷地特有の環境要因
北海道や東北などの地域では、冬季の温度差や積雪が大きく、凍害が発生しやすい気候条件です。
■ 凍害の対策・予防方法
凍害を防ぐためには、「水を入れない」「水を溜めない」「材料を守る」という3つのポイントが基本です。
- 定期的な外壁塗装
外壁の防水性を保つために、10年前後を目安に塗装を行いましょう。特に、フッ素塗料や無機塗料など耐久性の高い塗料を選ぶと効果的です。 - シーリングのメンテナンス
外壁の継ぎ目にあるシーリング(コーキング)が割れていると、そこから水が侵入します。定期的な打ち替えが必要です。 - 水はけの改善
基礎やベランダの勾配を確認し、水が溜まらないようにすることで凍害を防げます。 - 透湿防水シートや通気構法の採用
新築やリフォーム時には、壁内部に湿気をこもらせない構造を採用するのが理想です。
■ 凍害を放置するとどうなる?
凍害を放置すると、劣化が加速し、最終的には構造体にまで影響を及ぼすことがあります。外壁材が剥がれ落ちれば雨漏りの原因となり、木造住宅の場合は内部の木材が腐食する危険性もあります。結果的に、補修費用が高額になるケースが少なくありません。
■ まとめ
凍害は、寒冷地の住宅にとって避けて通れない劣化現象の一つです。しかし、原因を理解し、定期的なメンテナンスを行えば被害を最小限に抑えることができます。
外壁の塗装やシーリングのチェック、排水環境の見直しなど、今できる対策から始めることが大切です。
プロタイムズ会津若松店では、地域の気候に合わせた最適な塗料と施工方法で、凍害に強い外壁づくりをサポートしています。気になる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
